Author Archives: 西野勝

赤ちゃんの歯のお手入れについて

こんにちは。ニコデンタルクリニック歯科衛生士の日浦です。

前回は授乳とむし歯の関係についてお話ししましたが、本日は赤ちゃんのお口のケアについてお話ししたいと思います。

母乳やミルクを飲むとき赤ちゃんは舌をつきだして、乳首を上顎に押し付けて飲んでいます。なので上の前歯に母乳やミルクの糖分が付着しやすく、逆に下の前歯は母乳の付着は少なく唾液に洗い流されやすい位置なのでむし歯になりにくのです。

赤ちゃんの歯はだいたい6~8カ月頃に通常下の前歯から生え始めます。この頃にママがお口を触っても嫌がらないように愛情をもって少しずつお口を触る習慣をつけ、指で触られることにならしておきましょう。

上の前歯が生え始めたら、ガーゼを巻いた指や綿棒で清拭することを始めましょう。指で触られることに慣れているとスムーズに導入できます。磨く時期は、離乳食が始まったら離乳食後に行うのが理想です。

上の前歯が4本くらい生えたらガーゼだけでなく、歯ブラシを使ってやさしく磨く習慣をつけます。毎食後が理想ですが、難しいようなら夕食後に念入りに磨き、ほかの時はお茶やお水をのませてですすぎの効果を得るとよいです。

奥歯が生え始めたら、噛みつぶしができて奥歯の溝に食物残差が残りやすいこと、また離乳の完了頃にはいろいろな食品を食べるようになるのでむし歯のリスクがとても高くなります。なので、この時期を過ぎても母乳を与えている場合は特に気を付ける必要があります。

月齢や生活の習慣によって気を付けなければいけないことはお子様一人ひとり変わってきます。お手入れの方法や食事・間食の取り方についてなどは歯科医院で検診の際に指導を受ける事をおすすめします。

 カテゴリ:未分類

寝る前の授乳とむし歯について

こんにちは。ニコデンタルクリニック歯科衛生士の日浦です。

今日は寝る前の授乳とむし歯についてお話ししたいと思います。

赤ちゃんとママにとって添い寝をしながらの授乳は、絆を深める重要なスキンシップですよね。しかし、むし歯の事を考えると少し心配です。

おっぱいやミルクにもむし歯の原因になる糖がたくさん含まれており、寝ている間は唾液の分泌が減るためお口の中を洗い流す作用、中性に戻す作用、歯を再石灰化する作用が減少し、お口の中に糖分が残りがちになりむし歯菌にとって最適な環境になります。

乳歯が萌出する前は心配はいりませんが乳歯が萌出したら、注意が必要です。でも、寝る前の授乳や添い寝をしながらの授乳をやめる必要はありません。少しでもむし歯にかかりにくいように・・・むし歯菌の感染は以前にもお話ししましたが、ママを含む周りの人から感染し歯が萌出していると定着するので、赤ちゃんの歯を守るにはママを含む家族みんなのお口の中からむし歯菌を減らすことがなによりなのです。

家族みんなで赤ちゃんを迎える準備としてむし歯や歯周病はしっかり治して、治ったら定期的に歯科医院でメンテナンスを受けて、日ごろは適切なセルフケアでお口の中をきれいな状態にして赤ちゃんを迎えましょう!

 カテゴリ:未分類

マイナス1歳からのむし歯予防

こんにちは。ニコデンタルクリニック歯科衛生士の日浦です。

最近マイナス1歳からのむし歯予防とよく耳にする機会があります。これまで妊婦さんの歯科保健や新生児のお口についてお話ししてきましたが、マイナス1歳からのむし歯予防とはお母さんのお腹にいるときから赤ちゃんのむし歯予防は始まっているということです。

ニコデンタルクリニックでは、赤ちゃんがお腹にできたときからむし歯にならない口腔内環境作りを目指して検診・指導を行っています。

前回お話ししたように歯周病にかかっている妊婦さんは早産・低体重児出産のリスクも高くなり健やかな赤ちゃんを出産するためにもママの口腔内が健康であることは必要不可欠です。

妊娠中に赤ちゃんの歯は作られ、出産後6~8カ月頃乳歯が生えてきます。虫歯や歯周病は細菌による感染症です。しかも残念なことに一番の感染源はママなのです。

ニコデンタルクリニックでは、妊娠がわかったら早めの検診をおすすめしています。妊娠中の正しいお口のお手入れの方法、赤ちゃんの健康的なお口を守る方法などもお話しさせていただきます。もしむし歯などの治療が必要な場合も安定期を待って治療することができれば生まれてくる赤ちゃんのためにもなり、ママ自身のためにもなります。

小さいお子さん連れでも大丈夫。キッズスペースでスタッフが一緒に遊んでお預かりします。

どうぞ、積極的に妊娠中から検診・クリーニングにご来院くださいね

 カテゴリ:未分類

歯周病と早産の関連について

こんにちは。ニコデンタルクリニック歯科衛生士の日浦です。

今日は妊婦さんに特に注意していただきたい歯周病と早産についてお話ししたいと思います。

妊婦さんは体調の変化に伴って虫歯や歯周病にかかりやすくなると以前もお話しさせていただきましたが、実際は妊婦の70%が「妊娠性歯肉炎」にかかっていると報告されています。

そして、歯周病にかかっている妊婦は健康な妊婦に比べ7.5倍も早産・低体重児を出産する確率が高いともいわれています。

なぜかというと妊娠中に増える女性ホルモンを好む歯周病菌が自らの栄養源にして分解し増殖をします。そして、その歯周病菌が産生する内毒素に対し炎症性細胞が増加、プロスタグランジンE₂(子宮収縮物質)のレベルが上昇します。正常出産の場合、プロスタグランジンE₂が一定量に達すると子宮収縮が始まり陣痛、出産となりますが歯周病菌によってプロスタグランジンE₂の量が急激に増加してしまい胎盤を通過して胎児の成長に影響を与えたり、出産時期より早く子宮収縮が起こり、早産・低体重児の出産につながるといわれています。

歯周病は感染症であり、早産・低体重児出産のリスクだけでなく産後のスキンシップで赤ちゃんに感染する可能性もあります。

妊娠中もそうでないかたも、日頃から歯科医院でクリーニングを受けてお口の中を清潔に保ち歯周病を防ぎましょう。

 

 カテゴリ:未分類

妊娠後期の妊婦さんの歯科保健について

こんにちは。ニコデンタルクリニック歯科衛生士の日浦です。

今日は妊娠後期の妊婦さんの歯科保健についてお話ししたいと思います。

妊娠後期に入ると、おなかはますます大きくなり子宮がみぞおちのあたりまであがり、胃のもたれやむかつきなどの不快な症状が現れます。つわりの時のようにちょこちょこ食べになると虫歯や歯周病リスクがあがります。デンタルフロスや歯間ブラシを積極的に使用し乗り切りましょう。

妊娠後期の歯科治療では、診療台で長時間仰向けにになるのも大変ですし、動悸や息切れもおこりやすいので基本的には応急処置程度の負担の少ない範囲にとどめます。

生まれてくる赤ちゃんのお口には虫歯や歯周病の原因となる菌はもともと存在しません。周囲の人を介して細菌感染し定着していくのでこの時期は、生まれてくる赤ちゃんのお口の健康のために正しい知識をつけて母子感染を防げるようにお母さんのお口を清潔に保って感染の機会を減少できるよう準備しておきましょう。

 カテゴリ:未分類

妊娠中期の妊婦さんの歯科保健について

こんにちは。ニコデンタルクリニック歯科衛生士の日浦です。

今日は前回の続きで、妊娠中期の妊婦さんの歯科保健についてお話ししたいと思います。

妊娠中期(5・6・7カ月)は妊娠期の中で一番心身ともに安定している時期であり安定期などとも言われています。

5カ月になるとつわりがある方もおさまりはじめ、少しずつ胎動を感じるようになり赤ちゃんの存在を感じられるようになります。

歯科では、妊娠中期は積極的に歯科治療を受ける時期であるといえます。現実的には簡単な虫歯の処置やクリーニングは現実的には妊娠中のどの時期でも可能です。しかし、妊娠初期は胎児がまだ不安定であり流産の危険性がないわけではなく、妊娠後期は長時間の水平診療により気分が悪くなる可能性や、早産に対する危惧があるため妊娠中の歯科治療は母体が安定している妊娠中期が推奨されます。

しかし、妊娠可能な状態にある女性は妊娠する前に治療は完了しておくことが理想です。妊娠中は使用できる薬剤が限られており(歯科で使用する局所麻酔はその局所組織で分解されるため問題はありませんが・・・)、X線撮影が十分にできなくなるおそれもあるからです。

赤ちゃんのお口の健康のためにはママのお口が健康であることが1番です!!日ごろから定期的な検診・クリーニングを受診して、治療が必要な場合は妊娠前が理想ですが、妊娠中であれば中期の間に受診しましょう。

 カテゴリ:未分類

妊婦さんの歯科保健について

こんにちは。ニコデンタルクリニック歯科衛生士の日浦です。

今日は妊婦さんの歯科保健行動についてお話ししたいと思います。

妊娠中は何よりバランスの取れた栄養摂取が必要ですよね。赤ちゃんのお口では妊娠初期は歯胚という歯のおおもとが作られる時期です。歯というとカルシウムをたくさん摂って強い歯に、と思いがちですがカルシウムが有効に歯の形成に関与するには他の大くの栄養素が必要です。

まず、良質なたんぱく質は歯の基質として、カルシウムやリンは石灰化の素材として、さらにビタミン類はカルシウムを代謝する為に欠くことができません。なので、良い歯にするためにはバランスよく好き嫌いなく栄養を摂取することを心がけましょう!

ママのお口では妊娠初期はつわりがある方が多くブ、ラッシングで悪心や嘔吐があるために口腔清掃が不良となる傾向があり、虫歯・歯周病リスクが上がる時期です。ブラッシングで悪心や嘔吐が出る方は気分の良い時に磨くようにしたり、洗面所の前で歯磨きをし顔を下向きにしてできるだけ磨くようにしたり、香料の少ない歯磨き剤にしたり、から磨きにしたり工夫をして生まれてくる赤ちゃんのためにもなるべく磨くように努力しましょう。

 

 カテゴリ:未分類

ベドナーアフタについて

こんにちは。ニコデンタルクリニック歯科衛生士の日浦です。

今日は新生児の口腔歯科疾患の一つであるベドナーアフタについてお話ししたいと思います。

ベドナーアフタとは、特に乳児の口蓋後方粘膜に対称的に生じるアフタ(口内炎)のことで、哺乳時のゴム乳首などの慢性刺激が加わることで起こります。口に合わない哺乳瓶の乳首を使ったり、おもちゃなどを慢性的に口に入れることで起こるので、お口にあう乳首に変えるなど刺激を取り除けば通常は治療の必要はなく数週間で治癒します。

うちの息子は今日で生後20日となりました。よく飲みよく寝てすくすく体重も増えていますが、出産後まもなくまだ入院中に母乳が滲むほどしか出ない頃、とにかく赤ちゃんに吸わせて母乳が出るようにするために、乳首が傷ついて痛くても血が出ても吸わせなければいけないので授乳が苦痛でニップルシールド(シリコンゴム製の乳首を保護する道具)を産院でお借りして何も考えずに痛みが楽になるので使用していました。1日たってふとベドナーアフタの事を思い出し赤ちゃんのお口を観察してみるとアフタはできてませんでしたが使用をやめました。

出ない母乳を出るように一生懸命吸ってくれている息子の顔を見て、この子が痛い思いをするかもしれないなら自分が我慢して痛い思いをしようと少し母親としての自覚が出てきた出来事でした。

今でも傷は繰り返しできて授乳のたび痛みますが、母は頑張ります!

 カテゴリ:小児歯科

鵞口瘡について

こんにちは。ニコデンタルクリニック歯科衛生士の日浦です。

今日は昨日に引き続き小児における口腔軟組織の異常のなかで鵞口瘡について書きたいと思います。

鵞口瘡とはカンジダ・アルビカンスという真菌の感染により発症する乳児期の病気です。

症状は赤ちゃんの口や股にこすってもとれない白いかすのようなものが付着し、舌、頬の内側や歯茎にも広がります。通常痛みもなく無症状ですが、まれに痛みを伴い哺乳量が低下することもあります。

もともとカンジダ菌は体の中に常在菌として点在しています。通常の膣にも存在するカンジダ菌が妊娠中はホルモンバランスも変化し免疫も低下することから増殖しやすい傾向にあり、出産時に産道で感染する場合があります。他に授乳感染、おしゃぶりやおもちゃからの感染の疑いもあるといわれています。

赤ちゃんの舌にはよくミルクかすが残るので鵞口瘡ではないかと心配なさるママもいらっしゃると思いますが、ミルクかすはこするととれますが鵞口瘡の白いかすはこすってもなかなか取れず、無理にはがし取ろうとすると出血し痛みも伴います。

鵞口瘡の疑いがある場合は、ご自身でこすったりせずにまずは手指や乳頭、哺乳瓶の清潔を保ち医療機関を受診しましょう。

 

 カテゴリ:小児歯科

小児の口腔軟組織の異常について

こんにちは。ニコデンタルクリニック歯科衛生士の日浦です。

今日はお口の中で特に小児に多く発現する口腔軟組織の異常について書きたいと思います。

赤ちゃんは口腔軟組織に異常があっても自分から訴えることはできません。麻疹・水痘・手足口病のようなウィルス感染などの皮膚疾患の一症状として口腔内に初期に症状が現れることが多く、口腔内から全身疾患が発見されることも多くあります。

麻疹ウィルスの感染により体に発疹が出る前に、奥歯の頬粘膜に周囲が発赤した白色の小さな斑点がお口に出ることがありこれをコプリック斑といい麻疹の診断の目安になります。

水痘は帯状ヘルペスウィルスの初感染で生じ、小児では前駆症状を認めずに発疹で発病します。お口の中にも口内炎のような潰瘍を生じます。

手足口病は1歳から2歳の乳幼児に多くみられ、コクサッキーウィルスの感染により手の平、足の裏、口腔粘膜に水疱性発疹が現れます。発熱などはなく約1週間で消失します。

うちの息子も生後17日となり今は自宅で過ごしていますが、あと12日もすれば新生児期ではなくなり、乳児期に入りしばらくしたら少しずつ外気にふれるところから外出もできるようになるのが楽しみですが、まだまだ乾燥して寒い季節柄、風邪などウィルス感染に気を付けたいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 カテゴリ:未分類